昔、白洲正子さんが住んでいた鶴川の武相荘に行き、そこで見かけたアイアンの灯明台が、ずっとずっと心の中にありました。
瓦屋根の軒先きに吊り下げられた、鉄の灯明台。
その光景だけは強く印象に残っていました。
武相荘のshopにこの灯明台は売っていますが、6マン円以上するものなので、手が出ませんでした。
今年の正月、まがい物でもなんでもいいから、似たものを買いたいと思いたち、武相荘、灯明台で検索したところ、ヤフオクで古美術商が5千円で売っているのを見つけ、思わず即決で落札したのでした。
コピー物ですが、サイズも素材も本物に酷似していて、10分の1の値段で買えたのがたまらなく嬉しかったです。
その灯明台に生ける植物を何にしようか楽しく悩んでいましたが、300円ショップで洋風グリーンの苔玉が売っていて、安いこともあり、試しにそれを灯明台に置いてみることにしました。
300円だとハードルが低いですね。
家には吊り下げるところがないため、チェーンや金具、陶器の器を外し、チェストに飾ってみました。
ゑっ、ゑっ、ヒョエーー。
一気に、和モダンな空間になりました。
お、思わず、チェストに飾っていたガラスものをどかしました。
アイアン vs ガラス だと、うちの場合ガラスが負けました。。
すごい威力。
赤い実をつける万両を生けたら、アイアンも万両も更に際立つと思います。
正月に試してみます。
武相荘についてですが、自分の中では他の名店古民家レストランと比べると、ボヤけた印象です。
武相荘は人手が足りないのか、素朴さをスタイルにしているのか、敷地などはきちんと手入れされていません。。
店の中は空席が目立つのに、2時間待たされました。。
怒るお客様にも遭遇してしまいました。
ここでは怒ったら負けですね。
そしてやっと出てきたスープは過剰なほどのコショウの量でした。。
ここには2回行きましたけど、古民家レストラン好きとしては、なんともつかみどころがないように思えました。
しかし、軒下に吊り下げられた灯明台は別です。
アイアンの丸い形状の輪っかに植物という図が、シンプルで凛とした力強さが漂っていて、白洲正子さんの人柄そのものといった感じです。
このオブジェは床の間や玄関内外、店舗で飾るのにも良さそうで、使い倒せると思っています。
この形状を探していたら、 花ほうろさんでアイアン花器の取り扱いがあり、サイトを見入ってしまいました。
なかなかのセンスです。
苔玉を古びた高台付きの磁器の上にも置いてみました。
苔玉はアイアンで飾らなくても十分絵になるんですね。
苔玉が人気なのがわかる気がします。
ときどきコロンと倒れたりするので、100円ショップで剣山を買おうかなと思っています。
このグリーンの名前はツピダンサスだと思います。
大きいものが部屋にあり、水をたいしてあげていないのですが、いつでもイキイキしていて、地味に成長し続けています。
8年前に買った時は40センチほどの高さでしたが、今は130センチほどまで成長しました。
丈夫なグリーンで助かります。
300円の苔玉で部屋の雰囲気が変わるんですから、盆栽だったらどんだけインパクトが強いんだろう。
芸術品ですからね。
近い将来盆栽を買おうかと思っています。
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