これまで正月は特に玄関に飾り付けをしてこなかったのですが、今年はしめ飾りを飾ってみようかなと思いました。
そしてどうせ飾るなら、自分でしめ縄から作ってみようと思い立ちました。
稲わらをねじればできちゃうかも、と考えていました。
顔の広い友達に相談したところ、稲わらを取り寄せてくれました。
届いたのは無農薬の稲わらでした。
日頃、特に無農薬野菜にこだわっているわけではないのですが、米だけは丹波のアグリヘルシーファームから無農薬のものを取り寄せています。
この農家は全く農薬や化学肥料を使用しないお米も作っていますが、それだと若干高いので、「農薬9割減、化学肥料不使用コシヒカリ、10kg」を注文しています。
田植え後五日目に除草剤も成分の少ないものを一回やるだけの製法で作られたお米です。
虫にも病気にも農薬を使わず、肥料は有機肥料に変えて収穫量は激減したらしいのですが、自分たち家族や顧客の健康を考えての決断ですよね。
ですので、友達が取り寄せた稲わらも無農薬と聞いて、なんだかうれしく思いました。
無農薬と聞くと、やっぱり気持ちいいものです。
稲わらに触れたのは初めてで、まっすぐな形の稲わらを目にし、わらの匂いに包まれ、正月を迎えるにあたり、なんだか身がひきしまるような思いがしました。この時は。
この稲わらが届く前に、正月飾りの写真を物色しました。
Ciberia Cakeさんのサイトを見て、同色系のナチュラルゴージャスなリースを作ってみたいと思ったり、
大きく出て、通りで見た鳥形のしめ縄飾りにチャレンジしようと思ったり、
ハードルを下げて、デパートで見たシンプルなしめ飾りでもいいかなと考えていました。
しめ縄作りを調べたところ、編みやすいように前日に稲わらを水で湿らせ、トンカチでたたくと書かれていたのですが、それはめんどうに思え、はしょり、おにぎりを作るように手に水をつけて、三つ編みを作っていきました。
へっ? わらがポキッポキに折れます。
すすきのような硬さです。
折れば折るほど焦っていきました。
無農薬農家にとって、稲わらは米と同じくらいに大切なものです。
わらを栄養分として土に還しているからです。
その大事なわらを分けていただきました。
折れば折るほと、思いっきり粗末に扱っている自分の様子に焦りが募ります。
しめ縄というのは、神の領域と現世を隔てる結界となり、その中に不浄なものが入らないようにする役目がありますが、自分にはそういったものを作れそうにありませんでした。。。
しめ縄を作ることをあきらめました。
ほうき形にしました。
なんか簡素すぎる。。
ゑっ?? どう友達に報告する?
庭にあった名を知らない植物をさして、とりあえずごまかしました。
わらを曲げて作られた雑貨を見る目が変わりました。
高いのはあたりまえですね。自分には一生作れそうにありません。
余ったわらをどうしようか、と困り果てていましたが、「わら、雑貨、手作り」とネットで検索したところ、わらを曲げたりしないで作れそうな手ぼうきがヒットしたので、正月が終わったら今度はほうきを作ろうと思います。
しめ縄は買ったほうがいいというのがわかりました。
1週間ほど飾るだけのものに、2、3千円は出せないと思っていましたが、決して高くないです。
または、しめ縄作りのワークショップは結構あるので、そこで作ったほうがいいってことで。
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