Bernard Buffet(ベルナール・ビュッフェ)の画集というか、ビュッフェが挿絵を描いた本を買いなおしました。
「毒物」というタイトルのサガンのエッセイにビュッフェが挿絵を描いた本で、1967年に求龍堂から出版されたものです。
サガンが20代の頃自動車事故にあい、その際使用した麻酔薬の禁断症状のこと、賭け事のことが書かれています。
内容は重い実体験が書かれているのですが、挿絵で描かれているものが賭け事アイテムやワインボトル等のおしゃれグッズをビュッフェが描いているので、内容に関係なく、自分にとってはかっこいい本です。
また、紙が画用紙のような手触りで厚く、日本語のフォントもタイプライターで打ったかのようで、リトグラフ好きの自分はハマりました。
この本は昔、自分の弟が神田の古本屋で見かけて買ってくれ、これはレアものなのでは?と、喜んで大切にしていたのですが、本の状態がよくなく、良い状態のものだったら最高なのになぁ、とずっと心に思っていたのでした。
弟には悪いけど、やっぱり気持ちよく持ちたいので、ネットで探しました。
意外なことにいろんな本屋で取り扱いがあるようで、状態が一番良さそうなものを取り寄せました。
届いたものはうそみたいにシミひとつなく、新品みたいに気持ちがいいこと、気持ちがいいこと。
1967年もので、ここまできれいに保てられてきたことに驚きました。
そして、さらに静かに感動したのが、その本屋の誠実さです。
本の表紙にはパラフィン紙のカバーがかけられていて、本のボックスにもビニールカバーがつけられていました。
さらに梱包もちゃんと丁寧にされていました。
本の値段は1000円台。
この本はハードカバーでないところも気に入っているのですが、1000円台のハードカバーでない本にそこまでの手間をフツーかける?
いやぁ、もうじわじわと本屋の誠実さに打たれました。
丁寧な仕事、画集本への愛情がうかがい知れ、初めて通販で感激したのでした。
本屋さんの名前は夏目書房さんです。
リトグラフとかの取り扱いもあります。そりゃぁ、そうだよねー。
丁寧に扱われた物が届く嬉しさを知り、副業で物を売ってる自分としては、とても勉強になったのでした。
ビュッフェのものは本以外に切手も持っていますが、今は一枚しか持ってないです。
昔、自分の中でのバブル期に静岡のビュッフェ美術館でペンギンが描かれた切手、1シートを1万円で購入したものがあったのですが、ヤフオクで安く売って現金化してしまいました。
このポスターもいつまでも手元に置いておきたかったのですが、ポスターを飾れるようなスタイリッシュな家ではないので、ヤフオクで売ってしまいました。
ビュッフェが書いたカタカナがぎこちなく、やばかわいい。
これを手放すのは惜しかったなぁ。
comment