木屋のすり鉢、すり粉木、薬味寄せの3点セット

 

木屋(1792年創業の刃物屋)で、正月用の箸を買おうと入ったところ、渋いすり鉢を目にしました。

 

店員が近くにいるにもかかわらず、思わず声が出てしまいました。

 

しぶっ!

 

 

 

 

その器が持っている力強い雰囲気に惹かれ購入しました。

 

大きさは5寸と6寸。

 

 

 

 

三重県の伊賀焼きです。

 

この器は手作りで、個体差が激しいと店員の方がおっしゃっていました。

 

内側の櫛目は手彫りで、釉薬を施すことで食材が残りにくくし、また、注ぎ口を二段口にすることで、液体の注ぎ切れがよいように工夫されています。

 

もし、カビ臭くなってしまった場合は、八分目までお湯を満たし、お酢を小さじ2杯ほどを入れて浸けおくそうです。

 

 

他に、山椒の木で作られたすりこ木と、竹製の薬味寄せも購入しました。

 

 

 

 

素朴な中にも、なかなかなたたずまいです。

 

 

山椒の木でできたすりこ木は硬いのですが、すりおろしているうちに、わずかに木が削れ、そのまま体内に入ると聞きました。

 

薬膳のような感じになるんですね。

 

効用としては、胃腸を整えるとか、解毒作用になります。

 

いい香りがするなら、結構削れてほしいなぁ。

 

削れてほしい道具って、初めてです。

 

他にはない、このすりこ木に惹かれた点は、すりこ木の形、長さ、「木屋」の焼印と、赤い紐です。

 

店員の方がおっしゃるには、すりこ木の長さは、器に対してできるだけ長いほうがいいとのことでした。

 

手首で動かすのではなく、腕で動かす感じではないと、すりずらいと。

 

 

 

 

薬味寄せもいろいろ出てますが、この薬味寄せに惹かれた点は、すりこ木と同じような赤い紐が付いていることです。

 

おそろいっぽいのがいいかなと思いました。

 

ただ一つのワンポイント、されどワンポイントです。

 

 

すり鉢については、実は他に本命がいました。。

 

2012年グッドデザイン賞を受賞した山只華陶苑の加藤智也氏のすり鉢 Jujuです。

 

 

 

 

 

 

 

 

外観がまず素敵です。

 

岐阜の美濃焼です。

 

そしてこのすり鉢の特徴は、渦を巻いた『波紋櫛目』です。

 

 

 

 

 

 

8年の歳月をかけてデザイン・開発されたもので、波紋櫛目はすりこぎを回す方向に対し目が常に逆らうように作られているため、食材が動きにくく、軽い力で手早く調理することが可能ということです。

 

波の文様にすることで利き手によらず、右回し左回しでも同様に摺れ、また食材がきめ細かくなるそうです。

 

そして、調理の道具としてだけではなく、食材をいい感じに盛れると思います。

 

すごくすごく欲しくて、探しまくりましたが、時すでに遅しで、どこも在庫切れしてます。

 

楽天では、入荷するのに2年ほどかかると、書かれていました。

 

末端の自分にまで行き渡るのは、ずいぶん先になりそうです。

 

 

木屋のすり鉢の形も、なかなか好みです。

 

木屋のすりこ木は、入荷待ちで手に入れました。

 

店員に、いつ入荷するかは全く分からないと言われたのですが待つことにしました。

 

職人の方が自ら山に入って山椒の木を調達し、作るサイズも職人次第ということでした。

 

形は均一ではないですが、手に入れた時はやっぱり嬉しいものがありました。

 

うちの庭にも山椒の木があります。

 

数十年経っても、大きく成長してません。

 

そういった木からすりこ木を作るのはなかなか大変だろうと感じます。

 

自分の中ではすりこ木は木屋さんのでFixです。

 

 

日本橋木屋

kiya
寛政四年(1792年)創業。木屋は包丁を中心に様々な生活の道具を提供しています。

 

 

 

 

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