自分はアオダモの木を溺愛してます。
なのでアオダモの木の周りはあまり余計な植物を植えたくないと思いました。
植物を植えずに、アオダモを引きたてるスペースを考えました。
アオダモの幹の色はブルーグレーです。
それと同じ色の石、諏訪鉄平石のアプローチを敷くことにしました。
ずっと前から敷くことを考えていたのですが、ガーデニングで一番困難に思えるのが資材の調達でかなり億劫に感じていました。
車がなく、予算がない小心者の人間が、建材屋さんにお伺いをたてるというのは、かなりイタイことです。
自分が招かれざる客であることを感じるからです。
建材屋さんは、小売りはしません、というところが多いのではないでしょうか。
つまり、業者以外はお断り、一般人のわずかな量の手配の時間などありませんから、利益でませんし、というオーラを出してきます。泣。
でも、自分はホームセンターのコンクリート製品に手を出すわけにはいきませんからね、気が張りますが建材屋に行きました。
なんとか石をゲットして、翌週弧を描くように石を仮置きして、2階のベランダから確認しました。
石と石の間の目地に草が生えないように、防草シートを10cm幅に切って、目地の箇所に敷きました。
これは楽です。地面もいたまないし、いくらでもやりなおせます。
防草シートはこれ一択ではないでしょうか。おそらく半永久的にもちます。
デュポン社 防草シート プランテックス240BB
動線的におかしいアプローチで、このアプローチを歩くことはないと思うのですが、ただただアオダモの木とアオハダの木を引き立たせるために、デザインを自分なりに考えて敷きました。
木への愛情強し。
諏訪鉄平石はアオハダの木とも合っているように思います。
スリ石ではない鉄平石は硬質で光沢があるのが気にいっています。
硬質なので清潔感があるんですよね。
それに、雨に濡れた鉄平石は最高です。
ホームセンターでは滑り止め効果があるざらついたスリ石が売られていますが、スリ石の良さが自分にはわからないんですよね。
庭の隅に石を敷くことによって、闇の部分が明るくなり、奥行きが出て広さを感じるようになりました。
アオダモの木を植えて、諏訪鉄平石を周りに敷くことによって、今までの3年に及ぶ土木作業がやっと報われたように思いました。
親バカですが、若干詩的な空間になった気がします。
たぶんこの先半年で庭の土木作業が終わると思います。
心が折れまくる孤独な土木作業から、早くゆるい気持ちで植栽する段階に入りたいです。
数年前は自分ちの庭は1年に1回も踏み入ることのない闇の場所でした。
でも、このコロナ禍で庭に対する向き合い方が激変しました。
昨年の4月緊急事態宣言が発令されお花見ができませんでした。
5月、旅行の予約をキャンセルしました。
9月、ぶどう狩りの予約をしようとしたら、東京のお客さんはちょっと、とやんわりと断られました。
11月紅葉狩りの計画をたててましたが、第3波がきてしまい、友達にやんわりとキャンセルされてしまいました。
12月、料亭での食事も流れました。
もうこうなったら、自分ちの狭い庭で、自分が見たい景色を造り出すしかないのです。
ぎっくり腰になりそうな土木作業はただただ苦行で、孤独で、楽しくないですが、土木作業の先に癒しが待っているはずです。
切り株の根っこもおおかた抜いたので、土木作業は折り返し地点を過ぎました。
歯をくいしばってやるガーデニングとは、もうすぐさよならできるのがうれしいです。
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