八王子市にある多摩美術大学図書館の建物を見に行ってきました。
2013年に建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞した伊東豊雄氏が2007年に設計した建物です。
建物の中に入ってみました。
学外の者でも、図書館が開館している日は1階のオープンスペースのみ見学ができます。
黒のバランスボールのような椅子があるせいか、墨絵のような世界です。
入ってすぐあれ?って思ったのですが、床が水平じゃないんですよね。
ここは八王子の丘陵地帯で、丘の途中にある傾斜のある土地です。
床が傾斜しているんですよね。床にボールを置けば転がりそうな角度です。
自分なんかは建物の床は水平である、という概念がありますから、少々びっくりしました。
だってふつうテーブルや椅子などを置きますし。
傾斜がある床に置かれているチェアは、ゆらゆら揺れる自分でバランスをとるタイプのものでした。
なるほど、考えたなぁー。
頭の固い自分には到底考えつかないです。
ハイヒールのかかとのようなアーチ型の柱が特徴的です。
「図書館という重いイメージの建物をハイヒールのように細くくびれた足で支えたい」
と考えてのデザインのようです。
図書室がどんな様子か気になり、ガラス越しにのぞいて見ました。
傾斜のある床でした。
2階の床はさすがに水平だよね?と気になりすぎます。
いつか見学できたらいいなぁ、と思いました。
建築家の技量とセンスってすごいものがあるなと思った日でした。
多摩美術大学図書館
東京都八王子市鑓水2丁目1723
建物の見学についての案内
https://libopac.tamabi.ac.jp/drupal/visitor/architecture
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