東京都現代美術館で開催されているクリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展の最大の見せ場が「ディオールの夜会」です。
高さ19mの吹き抜け空間を最大限に活用した展示です。
ひとつ上の階の渡り廊下でこの展示を見た時、足がすくんでしまいまして、やっとの思いで撮った写真です。
このクリスチャン・ディオール展の舞台美術を担当したのが、ニューヨーク在住の建築家・重松象平氏。
ディオール側から「ドリーミー(夢見心地)にしてほしい」、「非日常性をつくってほしい」と依頼されたそうです。
建築家は建物を設計する際、機能が最優先ですから、この真逆の要求に戸惑ったそうです。
自分はこの美術館に何度か来ていて、本来の箱の様子は知っていました。
この展覧会では、どの展示も全く箱を意識させないようになっていました。
この展覧会が話題になっているのは、ディオールと舞台美術が掛け合わさったからだと思います。
今後ファッションをアートとして美術館で展示されることが増えてきそうな気がしますが、この後に続くとなると、ハードルがとても高そうに思います。
<つづく>
クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ
2022.12.21-2023.5.28
東京都現代美術館
東京都江東区三好4-1−1
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