久保田一竹美術館の散策路 その3

 

河口湖にある久保田一竹美術館の散策路の続きをアップします。

 

久保田一竹美術館の敷地内では随所に久保田一竹(くぼたいっちく)の美意識に触れることができます。

 

 

 

 

 

 

久保田一竹本人がインドで買い付けた門だと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久保田一竹は3年間極寒のシベリアで捕虜として抑留され、31歳の時に復員しました。

 

40歳から憧れていた室町時代の「辻が花染め」の研究に没頭しました。

 

 

 

 

生活のための染付けをせず、研究をしたため、極貧生活は還暦まで続きました。

 

還暦を迎えた年に独自の染色「一竹辻が花」を世間に発表し、国内外に広く評価されました。

 

高く評価されましたが、心血を注いだ作品をどうしても売る気持ちになれなかったため、貧しい生活が続きました。

 

久保田一竹の事情を知っている知人から河口湖で美術館を建てるのはどうだろうか、という話をされ、河口湖に連れ出されました。

 

雄大な富士山を見て、河口湖に美術館を建てることを決意。

 

その時の久保田一竹の所持金は250万円。

 

理解ある地主さんやいろんな人の支援により、1994年に個人美術館が完成したそうです。

 

 

お金をたくさんかけられない状況で、たぶん年齢も70代の時だと思うのですが、個人の美学や構想でここまでの世界を築けるということに驚きました。

 

 

久保田一竹美術館

山梨県南都留郡富士河口湖町河口2255

入館料 1300円

不定休

 

 

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