武蔵野美術大学美術館で開催されていた「みんなの椅子 ムサビのデザインVII」で、別格扱いされていたのが倉俣史朗氏と梅田正徳氏がデザインしたチェアでした。
2人のチェアは家具というよりもアートなので、他のチェアとは一線を画します。
チェアをどう見せるかというのが、美術館の力の入れどころかと思います。
倉俣史朗 How High the Moon 1986
倉俣史朗 Miss Blanche 1988
「欲望という名の電車」の女主人公ミス・ブランチのバラ模様の衣裳から着想を得てデザインされたもので、倉俣史朗がデザインした中で最高傑作と言われています。
製造されたのはわずか56脚で、オークションでは5000万円超えの値がついたことも。
梅田正徳
月苑(ききょう)1990
浄土(ハス)1988
梅田正徳 花宴(サクラ)1988年
若い男性が友達に話しているのが聞こえたんですけれど、
もはや椅子は機能いらないってこと?、と。
それ、自分も美術館に来るたびに思うことです。
美術館にはアートを鑑賞しに来ているので、座り心地とかは重要ではなくなってしまうんですよね。
<続く>
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