フィン・ユールとデンマークの椅子展  Finn Juhl編

 

東京都美術館で開催されているフィン・ユールとデンマークの椅子展(Finn Juhl and Danish Chairs)を観に行ってきました。

 

入り口近くにある球体のオブジェは、彫刻家・井上武吉 my sky hole 85-2 光と影

 

建物は前川國男氏設計です。

 

 

 

 

レンガの壁、太い鉄枠にガラスのフェンスがモダンに感じます。

 

 

 

 

 

 

吹き抜けのあるギャラリーでの展覧会です。

 

 

 

 

 

 

 

 

この展覧会では、デンマークの建築家、デザイナーであるフィン・ユールがデザインしたチェアがメインに展示されていました。

 

 

Easy Chair 「世界で最も美しい肘をもつ椅子」といわれる名作

 

 

 

(左) Reading Chair   後ろ向きに座った際に肘が笠木につけられるデザイン
(右) Diplomat Chair  生地が好みの色なのとアームが割と安定感がありそうで好みです。

 

 

 

POET SOFA  かわいらしいフォルム

 

 

 

 

 

BAKER SOFA

 

 

 

ベーカーソファの配色がおしゃれで、デザインがなかなかエレガントでした。

 

フィン・ユールは家具職人の技術はありませんでしたが、美術史家を志ざしていた時期があり、確かな知識と審美眼を持ち合わせていました。

 

20世紀初期クラシックなイギリス家具が最良とされていた時代に、フィン・ユールは独自の美意識で家具のデザインを構築していきました。

 

フィン・ユールのデザインしたチェアは「彫刻のような椅子」と評され、今の時代ではアートとして取り扱われているように思います。

 

 

 

フィン・ユールの言葉

そこに座る人がいなければ、椅子はただの物にすぎない。人が座ってはじめて、心地よい日用品となる。

椅子はベッドと同じ。 ベッドで寝返りを打つように、椅子もまた座っていても自由に姿勢が変えられるようでないといけない。

 

 

もし自分のうちにフィン・ユールの椅子が置けるのでしたら、自分はイージーチェアを選びたいですね。

 

 

 

 

この日の気温は37度で、炎天下の中4つの美術館巡りをして、体が相当疲れ切っていました。

 

最後にこのイージーチェアに座った時、とても体が楽でずっと座っていたいと思いました。

 

ソファのような大きさではないのに、ソファ並に疲れ切った体が休まりました。

 

 

東京都美術館

東京都台東区上野公園8-36

フィン・ユールとデンマークの椅子展
2022.7.23-10.9

月曜定休

 

 

 

 

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