東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)はフランス人のアンリ・ラパンが内装を設計しました。
白い陶器も彼が噴水器としてデザインをしました。
水が流れる仕様になっているこの噴水器を、朝香宮夫妻は上部に香水をたらし、照明の熱で香りが部屋中にたちこめるようにしました。
それでのちに香水塔と呼ばれるようになったそうです。
自分が万が一大金もちになったとしても、屋敷の中に噴水を作るなどの発想もないですし、噴水の上に香水を垂らすことなど思いつきもしないです。
朝香宮邸は施主と設計者がマッチし、生きた空間デザインになったいい例ですね。
<続く>
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