アメリカの建築の巨匠・フランク・ロイド・ライトは帝国ホテルの設計のため来日した際、助手をしていた遠藤新から、遠藤新の友人である自由学園の創設者を紹介されました。
創設者は生徒に自ら昼食を調理させるなど生活と結びついた新しい教育を目指していて、フランク・ロイド・ライトはその教育理念に共感し、自由学園の設計に携わることとなったそうです。
シンメトリーの空間。
調和がとれているので、心理的に安心感を得られます。
天井が低い箇所はのちに遠藤新が増築。食堂に奥行きが生まれました。
フランク・ロイド・ライトの言葉
劣った精神は、比較だけによって解釈する。優れた精神は分析、即ち自然の探求によって解釈する。
芸術家-建築家は、自然の本性に対する愛によって鼓舞された人であり、人間が建築のために作られたのではなく、建築が人間のためにつくられたことを知る人である。
フランク・ロイド・ライトは日本を、地上でもっともロマンチックでもっとも美しい場所だと讃えていました。
「第二の故郷」と呼ばれた日本に現存する彼の作品は4つのみ。
自由学園明日館は老朽化のために一時取り壊しの憂き目をみましたが、保存活動が行われ無事現在に至ります。
アメリカに行って、いくつか彼の作品を観てまわるのが夢です。
自由学園明日館(じゆうがくえん みょうにちかん)
東京都豊島区西池袋2-31-3
月曜定休
見学のみ 500円
喫茶付き見学 800円
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