SOMPO美術館で開催されている「ゴッホと静物画」を見てきました。
冒頭の絵は「野牡丹とバラのある静物」 (1886年)です。
これが見たくて、展覧会に行きました。
ネットでこの絵を見たとき、ゴッホのイメージからずいぶんかけ離れているので、目を疑いました。
ゴッホがパリに滞在していた時に描いたものです。
軽いタッチで描かれているんですよね。
朴訥然としたゴッホがこのような可愛らしい花の静物画を描いてたのが、意外すぎて意外すぎて、実際この目でも見ても、本当に??と首を傾げてしまいます。
この絵の説明書きでは、キャンバスの大きさ、構図、軽いタッチ、署名の位置、どれをとってもゴッホとしては特異な作品だと書かれていました。
科学的調査でゴッホ本人が描いたものだと確認されているそうです。
青い花瓶にいけた花 1887年
麦わら帽のある静物 1881年
バラとシャクヤク 1886年
カーネーションをいけた花瓶 1886年
ゴッホがパリに滞在していた期間(1886年〜1887年)、集中的に花の静物画を描いていました。
複数の花を花瓶に入れ、色彩の検証をしていたそうです。
また、花の代金はモデル代よりもお金がかかりませんし、パリでは静物画のほうが売れる見込みがありました。
パリ時代の作品は初めて目にするものばかりで、とても興味深く鑑賞しました。
<つづく>
SOMPO美術館
東京都新宿区西新宿1丁目26−1
ゴッホと静物画
2023.10.17 – 2024.1.21
月曜定休
10:00 – 18:00
当日券 2000円
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