親を諭し、家具16台棄てる

 

インテリアにはスペースというものが不可欠です。

 

自分の親は収納量ある家具を欲していますが、インテリアデザイン的にも、精神的にも何も置かないスペースというのは必要です。

 

インテリア雑誌の中には、たくさんの家具や物を、センスよく統一感がある部屋の写真も載っていますが、それはとても高度な技です。

 

うちのような古い建物に、カオス状態の家具、物は致命的です。

 

断捨離を決意し、各部屋にスペースを生むために、5年かけて家具を16台処分しました。

 

処分したものは

 

ピアノ
玄関の造り付け靴入れ
天井まで届く高さの食器棚
天井まで届く高さの洋服ダンス 4台
本棚 1台
カラーボックス4台
和机  テーブル
椅子  2つ

 

大型収納家具を処分するには、中に入ってる物8割を捨てなければなりません。

 

押入れ収納として、無印良品のボックスを12個購入し、その中に生活に必要な物だけを入れました。

 

両親の分も自分が主導で鬼のように捨てました。

 

親にはそもそも使える物を捨てるという考えはありませんし、断捨離というのは絶え間なく決断を強いられますので、高齢の親には酷なものです。

 

また、高齢者に「捨てて。片付けて。」と攻め続けますと、心も脳も傷つけ、認知症に発展する危険性もあります。

 

高齢ではなくても、きれい好きでない家族に断捨離の大切さを説くのは難しいです。

 

価値観、汚さに対する嫌悪感が同じでないからです。

 

家族にうったえたり、怒ったりして関係を悪化させ、そこでエネルギーを費やしても、前進することはありません。

 

仏となり、自ら動き、時として半ば強引に捨てると、相手もそれが日常となる日が来ます。

 

「これきれいだしもったいないから、これを必要としている人に売ってもいい?ごめん。ごめんね。」

 

と親に声をかけ、そそくさとリサイクルショップに持っていったり、メルカリやヤフオクで売っていきました。

 

大型家具を処分する際も、

 

「地震で倒れたりしたら大変だし。いつも心配。」

 

と親をいたわりつつ、粗大ごみの回収手続きを進めていきます。

 

家中の断捨離を始めた当初はつらくてつらくて泣きそうで、終わりが全く見えませんでした。

 

でも、この状況を楽しむっきゃないと思い始めたら、いつからか物が消えていくことに対して爽快感を得るようになりました。

 

 

断捨離
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古びた家

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