刷り師目線で制作されたデリエール・ル・ミロワールのミロの版画集

ひと昔前、美術館巡りをするため、パリに行き、古本屋で画集なども見てまわりました。

やはり旅行に行った記念に何か買いたくなりますね。

画集といっても、分厚いハードカバーは自分の好みでは全くなく、新聞のような形態の、あわよくば額に入れられるような物を好んでいました。

リトグラフが好きで、それを活かしたマットな紙質と、少ないページの画集が好みです。

光沢紙の画集も結構買いましたが、ほぼ全て売りました。

ざらついた紙の印刷物は、リトグラフを所有してるんだという感覚が芽生えます。

 

パリ旅行の最終日まで、なにも収穫物はなかったのですが、一軒、おしゃれなギャラリーのような本屋のようなすっきりした店があり、そこにパンフレットのような薄いものが端に寄せられて山積みされているのを目にしました。

それが、自分好みのざらついた紙で、数ページしかない冊子で、値段も確か500円〜1500円ほどの安さだったと記憶しています。

嬉々として漁り、ミロとカルダーの冊子をゲットしました。

 

のちにIdeeのshopで同じミロの冊子が飾られてるのを見たのですが、お値段2万円近くで売られてました。

なんだか嬉しくなり、ブランド品のような高価な物を持ってない自分には、その当時これが一番の宝物でした。

 

久しぶりに見たら、残念なことに、シミが結構付いてました。。

B4かA3サイズの6ページしかない版画集で、1967年に刷られたものです。

 

 

 

 

 

 

この版画集について調べたところ、 Derrière Le Miroir (デリエール・ル・ミロワール) は、戦後を代表する美術誌ということがわかりました。まじか。

2018年春、国立西洋美術館で展示された「デリエール・ル・ミロワール展」の案内を引用します。

“パリのマーグ画廊は、エメ・マーグとその妻マルグリットによって、第二次世界大戦終結直後の1945年に設立されました。
20世紀を代表する芸術家たちと親交を結ぶとともに、若手の芸術家にも積極的に発表の機会を提供することで、マーグ画廊は戦後フランスにおいて同時代美術を牽引する有数の大画廊へと成長を遂げます。

もともとリトグラフの刷り師で、戦前には小さな版画工房を営んでいたエメ・マーグは、出版・印刷事業にも並々ならぬ情熱を注ぎ、1946年に美術雑誌『デリエール・ル・ミロワール』を創刊します。「鏡の裏」という意味を持つこの雑誌は、マーグ画廊で開催される展覧会に合わせて編集された展覧会カタログでもあり、1982年の終刊までに全253号が刊行されました。上質な版画による複製図版や、同時代の名だたる文筆家による詩や評論などが組み合わされ、また芸術家によって同誌のために新たに制作されたオリジナルのリトグラフが数多く収録されました。”

 

 

サンフランシスコのギャラリー・Jules Maeght Gallery でも、「デリエール・ル・ミロワール展」が開催されていたようなのですが、どの表紙もかっこいいんですよね。

https://www.julesmaeghtgallery.com/exhibitions/#/derrire-le-miroir/

 

 

 

 

デリエール・ル・ミロワールは版画の刷り師目線で制作された、展覧会のカタログでもあるわけですからね。
紙にもこだわっているようです。

 

 

このデリエール・ル・ミロワールが山積みされているのを目にした、若かりし頃の自分に問いたい。

なぜに2冊しか買わなかったの?

ほかに良さげなものあったんじゃないの?

シャガールとかだったら今だと50マン円で売られてるよ?

 

 

持っているミロの切手もツボです。

10cm2ほどの大きさで、版画作品かのような雰囲気に驚きます。
記念切手だと思いますが、こういうのが海外ではフツーに郵便局で売られてるんですね。おしゃれだなぁ。

 

 

 

 

このパリ旅行では、アールデコ広告の巨匠カッサンドルのポスター2枚を購入したのですが、ポスターの入った筒をシャルルドゴール空港に置いてきてしまいました。。

ポスターと言えども、高額だったため、イタ過ぎた。。。

 

 

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