自分の体型はやせぎすで、体重は40キロ前半、ペットボトルのふたを開けるのも苦労するほどの力なき者です。
くわえて土いじりは好きではありません。
こんな者が、庭の見ばえを気にしだして、数年前からいろいろな素材で小道を造ってきました。
レンガ、諏訪鉄平石、大谷石、御影石
この中で一番簡単でみばえよく敷け、初心者におすすめな素材は何かというと、御影石になります。
他の素材の特徴を書いた上で、御影石の良さを書いていこうと思います。
レンガ
単体のサイズが小さく、目地が多くなるので、目地部分に土が入り込みやすく、草が生えやすいです。
モルタルを使わずにレンガを敷くと、いつか崩れるのではと、不安が常につきまといます。
諏訪鉄平石
厚みが均一ではないため、素人が敷くのは難易度が高いです。
特に薄型の乱形は、踏んだ時にガタガタすると思われます。
薄型は職人がモルタルを使って敷くタイプのものだと思います。
しかし、野趣があり、雨の日に濡れて光る様はどの石よりも絵になります。
下の写真は5cm厚の重い石です。
大谷石
もろい石ゆえ、土化させないためには、コーティング剤を塗るなどのメンテナンスが必要です。
5cm厚ぐらいですと、あまり雨にあたらないところが向いていると思います。
雨にあたるところは、セメントと大谷石が混ざっている新大谷石がいいかもしれません。
また、大谷石100%のものは、初期は雨に濡れると緑色になり苔むした感じになるなど、色が安定しないところがあります。
しかし、大谷石というのは、落ち着いた趣きがあり、見ていて人に安らぎを与える石です。
御影石
サイズ60cm × 30cm × 5cm の場合、重さは25kg
重すぎます。。ひるみます。。気が張ります。。
しかし、力なき人間でも、ぎりぎり持てる重さで、そして石を持ち上げる時間を極力短くすることによって、敷くことができると思います。
敷く場所までキャリーカートに載せて移動します。
持ち上げる時は、石を縦にして立てて、うっすら持ち上げました。
一つの石を一発できちっと敷くために重要なのは、砂などの下地が水平になっているか、何度でも水平器で確認することです。
また、一旦敷いてしまえば、後日メンテナンスする必要はないと思われます。
石がずっしり重いため、雑にドカドカ御影石の上を踏み蹴散らしても、ビクともしません。
他の素材だとそうはいきません。
特にレンガ敷きの場合は、靴の裏に土が付いたままレンガを踏まないように、そして小道の形が変わらないようにそっと上を歩きます。
どこまでも気をつかわせる素材です。
モルタルを使えば、ビクともしないと思いますが、一度敷いたら最後、失敗ができないので、D I Yの場合は、モルタルを使わないほうが無難です。
そして、御影石の最大の特徴は、やたら明るいことです。
陰湿な庭がまぶしいほどに明るく変わります。
春が来たかのように、気持ちまで明るくなります。
明るく見えるだけでなく、整然と見えます。
before
after
気をつけなくてはいけないのが、御影石は表面の様子で和風になってしまうことはあると思います。
白地に大きめな黒粒、光り物が多めに含まれている御影石は、おもいっきり和風になってしまうと思います。
白地に小さめな黒粒、光り物が少なめの御影石はギリ洋風にもイケます。
自分は白御影石を2、サビ御影石1の比率で敷いていきました。
御影石はツルツルした面とざらざらした面があります。
ツルツルした面を上に向けるとすべりやすいので、ツルツルした面は下に、ざらざらした面を上に向けて敷きます。
注意事項はこんなものですかね。
自分は庭づくりを楽しめてません。。。
冬は寒く、夏は暑く、資材が重たすぎるというのもあります。
また、資材が高すぎて気が張る、というのもあります。
しかし、自分の中で庭づくりを楽しめられない一番の要因は、車がない、これに尽きます。
車がないため、ホームセンター、植木センター、石材店に行くのに1日がかりになります。
そして、ホームセンターや植木センターなどは、お客は車できているものと思い込んでいます。
資材屋は、お客が車で来て、自分で持ち運ぶことが大前提と思っている人がわりといます。
特に石屋は業者以外への小売り、配送の手配はしません、と冷たいものです。
通販も含め、いちいち配送をお願いすることに骨が折れます。
「実は車を持ってません。運ぶ力もありません。」と切り出すことがためらわれます。
配送を頼めたとしても、家に納品されるのは、いつも2、3週間後です。
車がないと庭づくりというのは、とてもハードルが高いものだと思い知らされます。
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