婁正綱 Lou Zhenggang Exhibition at Gallery L その3

 

丸亀製麺の社長、粟田貴也氏のプライベートギャラリー、Gallery Lに行ってきました。

 

書画家の婁正綱(ろうせいこう Lou Zhenggang)のコレクションを展示しているギャラリーです。

 

 

 

 

和室に書が展示されています。

 

婁正綱は、3歳から書画の教育を受け、12歳で中国政府から「智力超常児童(優れた知能を持つ子どもを意味する)」と認定され、10代ですでに書画の世界で突出した存在になったそうです。

 

 

 

テーブルが気になり、木の種類が知りたく凝視しました。

 

 

 

ウォールナットだと思います。

 

丸くくり抜かれてるのは、お茶釜をここに設置するからだと思います。

 

 

 

ここは吹き抜けになっていて、天井から光が入り、端正な空間に思いました。

 

 

 

 

ラリックとのコラボのガラスの作品

 

 

 

世界に6つしかないそうです。

 

箱根ラリック美術館では、ラリックの作品はいっさい写真撮影不可だったので、ここでラリック作品の写真が撮れるのはありがたく思いました。

 

 

 

 

緑と白の色合いがとても綺麗です。

 

自分はこの絵が一番好きです。水に光がきらめいているようにも見えますが、新緑を思わせる清々しさもあります。

 

天井からの光がうっすらと絵にあたっている感じも良かったです。

 

一般的に美術館やギャラリーは絵画に陽があたらないように死守しますからね。

 

こういう光景は珍しいように思いました。

 

 

 

 

 

 

この部屋はなかなかの空間です。

 

両側に大きいサイズの絵があり、波を思わせるものが描かれているので、まるで自分が大波の近くに立っているような錯覚におちいりました。

 

 

 

 

 

 

自分が婁正綱の作品を見て思いますのは、書画を極めた人の抽象画って、こんなにも緻密で構図がしっかりとしていて、かつ迫力があるものなのか、と思いました。

 

なんとなく、彼女はすごい集中力で身を削って描いているように想像します。

 

ただひたすら真摯に芸術に身を捧げてるであろう人の静謐な作品に触れたこともあって、なにか特別な体験をしたという余韻がありました。

 

すっかりファンになりますね。

 

 

4月下旬から奈良にある国宝の薬師寺東院堂で、2015年に制作した婁正綱の屏風が展示されるそうです。

 

これは絶対にかっこいい。行きた過ぎる。。。

 

 

 

薬師寺東院堂

薬師寺の婁正綱遊山翫水(ゆさんがんすい)

2025/04/24-05/11

 

 

Exhibitions|婁正綱(ろうせいこう・ロウセイコウ)Lou Zhenggang Official Site
婁正綱(ろうせいこう - Lou Zhenggang)は、中国の水墨画の伝統と現代美術を融合させた斬新な作品を生み出し続けている書画家です。「墨・黒」を媒体とし、「宇宙」を想像力とし、「愛」から創作インスピレーションを得て、抽象的かつ現代的な個性を兼ね合わせた作品により、世界で高く評価され続けています。

 

 

comment

  1. Nobu より:

    MAYAさま
    コメントありがとうございます。
    建築にステンドグラスがあるかないかは大きな違いですね。
    小川三知のステンドグラスは国立科学博物館、慶応義塾大学三田キャンパスの図書館旧館、
    小笠原伯爵邸、鳩山会館で見てきました。
    日本ながらの図案だと思います。

  2. MAYA より:

    Nobuさま

    【モダン建築はあまり装飾が施されていない、すっきりとしたイメージ】というNobuさんの言葉で、ストンと腑に落ちた感じがしました。

    あまりこだわらずに、いいなぁと感じたものを見て、(好き)をもっと増やしていきたいです。

    好き、といえば、小川三知のステンドグラスにも魅了され、三知のステンドグラス作品集買ってしまいました(笑)
    眺めていると幸せな気持ちになります(*´∀`*)

  3. Nobu より:

    MAYAさま
    私も調べて見ましたが。熊谷聖パウロ教会は内部も、絶対に見たほうが良いように思います。
    事前連絡して見学ができるのでしたら、そうされたほうがいいと思います。
    レンガ造りに瓦屋根はユニークですね。
    双子のように似ていると言われている川越基督教会礼拝堂も気になります。

    レトロ建築とモダン建築は特に気にしたことはないです。
    それぞれの私感で、使ってるのかなと思います。
    モダン建築、モダニズム建築、近代建築というのは、wikiによると
    “19世紀以前の様式建築(歴史的な意匠)を否定し、工業生産による材料(鉄・コンクリート、ガラス)を用いて、それらの材料に特有の構造、表現をもつ”
    とあります。

    モダン建築はあまり装飾が施されてない、すっきりしたデザインの建築をイメージしてますね。

  4. MAYA より:

    Nobuさま

    インスタ見ていただきありがとうございます(^o^)
    レンガ本当に素敵なんですよ〜。もっといろんな方向から写真撮っとけばよかった、と後悔。。。
    室内の写真もレンガ色で温かみがありました。(本で見ました)
    室内見学希望の際は、やはり事前連絡したほうがよさそうですね(^_^;)

    話変わりますが、Nobuさんはレトロ建築とモダン建築の違い、みたいなのはどんなふうに捉えておられますか?
    色々本を見ていると、両方に掲載されてるものがあったりするんです。
    例えば、東京文化会館、国際文化会館など。
    どちらもまだ行ったことないので、写真でしか判断できないのですが、確かに迷うなぁ、と。
    東京都庭園美術館なら、明らかにレトロでしょ!と思えるのですが。
    東京デザインセンターはモダン、ですよね(笑)

    これはどっち!って決めつけること自体ナンセンスかもしれませんが、なんか、気になる私です。。。
    (ノ∀`)

  5. Nobu より:

    MAYAさま、インスタにアップされていた熊谷聖パウロ教会拝見しました。
    味のあるレンガ造りで、赤の窓枠がとてもステキです。
    私はレンガの建築が好きなので、行ってみたくなりました。

    婁正綱の作品はアクリル絵の具で描かれています。
    中国では有名な方のようで10代の頃は神童と呼ばれていたそうです。
    写真では伝わりにくいですが実際近くで見るとただならぬ雰囲気があります。

    MAYAさまがおっしゃるように、行きたいところ、見たいものがあるのは幸せなことですね。
    そういう気持ちが起こらなかったら、侘しいものがあると思います。

  6. MAYA より:

    京都じゃなくて、奈良でしたね。
    あわてんぼ(笑)

    失礼しましたm(_ _;)m

  7. MAYA より:

    Nobuさま

    婁正綱三部シリーズ拝見しました。
    私はこの方のことは存じ上げなかったのでググってみましたら、とても有名な方なんですね。
    Nobuさんがおっしゃるとおり、あんなに力強い作品を生み出す方が、小柄な女性だとは驚きです。
    三部めの和室で、おいしい蕎麦が食べてみたいと思いました(^^)
    緑と白の絵、私も好きですね。差し込む光が淡いブルーになっていて、なんともいえない味わいがあります。
    この方の抽象画は油絵ですか?

    Nobuさんの婁正綱(愛)が、文面から溢れていますね♪
    京都、ぜひ行ってきて欲しいです(笑)

    私は先週、教会建築デビューして、また色々行ってみたいところが増えてきました。

    Nobuさんも私も、行きたいところ、見たいものがあるのは幸せなことですよね(*^^*)