勇気を出して石材屋さんで諏訪鉄平石を購入する

一般の個人が造園業者に頼まず、自分で庭を造る場合、庭石を手に入れる方法としては、以下の限られたものになるかと思います。

1. ホームセンターでごくわずかな種類の中から妥協をして購入

2. ネット通販で現物を見ないで個体差のある石を購入。
加えて送料がいくらになるかも検討つかず。

3. 建材店でエクステリアのカタログをもらい、小さな写真で判断してカタログ注文

4. 川で川石を地味に拾う

 

山石を産出している地域では石は身近なもので、近くの石材店に行って、石を物色させてもらうという夢のようなことはできると思います。

しかし、山石が身近でない地域に住んでいるものが石を購入するのは、とてもハードルが高いです。

 

自分が住んでいる地域の石材屋さんはホームページを開設していないところが多く、墓石のみ取り扱っているのか、庭石も取り扱っているのかは全く読めません。
庭石を取り扱っていたとしても、事前にサンプルが見れるかどうかは問い合わせてみないと分かりません。

ホームページを開設しているところでも、業者オンリー、一般には小売りはしていません、と無情にも書いているところが多いです。

造園業者さんに問い合わせても、「うちは販売のほうはやってないんで」と言われてしまいます。

さらに自分は車を持っていないという悪条件付きです。

近くのホームセンターで売っている敷石はコンクリート素材のローマ調人工石(雨降ったらつるっつるに滑りそうな石)しか売ってません。。。

こうした環境に泣けてきます。

 

 

10メートルの小道を500個のレンガで造ったところで、さすがにレンガを敷くことに飽きてしまい、残り10メートルは国産の敷石を敷こうと思い立ったのですが、石材店に問い合わせをするということを長らく躊躇しておりました。

連休中意を決し、ホームページを開設している石材店に手当たり次第問い合わせをしようと思いました。

そうしたらなんとラッキーなことに1軒目で親切な石屋さんに巡りあいました。
業者以外に小売りはしてない、平日しか営業してないけれど、休日相談にのりますよと言ってくださいました。

親切そうな声だったのですが、前日から緊張をしてよく眠れませんでした。。

石屋さんに行ったことがないし、そもそも石を購入したことが一度もない。
行く直前になってもどういった石がいいか決断できていない。
石の値段も分かってない。

 

 

そして当日、石屋さんにあいまいな問いをしました。
和風すぎず、洋風すぎず、白っぽすぎず、茶色すぎない自然な風合いの石を探しています。
どんな石がいいでしょうか。
自分が敷くので、厚さとしては2センチほどがいいです。
それ以上厚みがあると自分には持てません。

 

 

そしてその方に案内され、いろいろな石を見させていただきました。
諏訪鉄平石でしたらこちらになります。根府川石はこれで、大判はそれほどありません。
今後も枚数がそろうかは不明です。
それとモルタルを使わないなら、厚さ1、2センチの石を敷くのはお勧めしません。
月日が経つとガタガタします。

その方はがんとして厚さ1、2センチの石は勧めないという様子でした。
まじか。

 

 

見せていただいた諏訪鉄平石はどれも形と厚みと色が均一でなく、そして全体的に白っぽい石に見えました。
洋風になってしまいそう。。
そして何より、自分には厚さ5センチの石を持つのは無理な話です。

 
 

 
 

でも、その方は構わずひょいひょいと諏訪鉄平石を地面にパズルのように置いていきました。
そしたらなんていうことでしょうか。
素敵な一つの道ができあがったのです。自然溢れる力強い道がそこにありました。

でも、、、せっかく購入するのだから、一つ一つ形がいいものを選びたい。
この石は形がいびつすぎるし、この石は他の石よりピンクがかっているように見える。
この石は他の石と比べて極端に高さがある。

と、石のことをよく分かってないド素人の自分は言い返しました。

でも、プロは教え諭すように、

全部均一な形の石を敷いたら、単調すぎてつまらない道ができます。
人工的なものになります。
高さが多少違ってもいいんです。色も多少違っていいんです。
これでも単調すぎるほどです。小端の茶色の石を足しましょう。

ということで、いったん極厚の諏訪鉄平石を40個購入することになりました。

 

お値段は計2万円。厚さ4〜6センチ。直径20〜50センチです。

身構えていた割にはお安いような気がしました。

 

 

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