クリスチャン・ディオールは1946年の41歳の時にメゾンを創設しました。
それから11年後に急逝しました。
わずか11年の間で多くのものを築きあげました。
冒頭の写真はクリスチャン・ディオールがデザインしたものです。
メゾン創設当初は第二次世界大戦後の物資が不足していた時代で、布地をたっぷり使うデザインは批判の的となりました。
しかし、物資不足が解消されるとディオールのモダンなスタイルが、戦後ファッションの大革命という位置付けになったのでした。
また、自分のブランドや商品を守るために、経営を学びました。
商標権や特許権を得て、ブランド価値を守りました。
また、将来のクチュール業界のために、経営哲学の講演を頻繁に行いました。
職人や才能のある人を育て守ることに尽力しました。
メゾン創設から10年が経った1955年、ディオールはまだ19歳で無名のデザイナー、イヴ・サンローランを雇います。
サンローランの才能を目にし、コレクションに彼のデザインを採用し、彼の成功を望みました。
ディオールはサンローランの母親に会って、将来彼を立派に成功させることを約束したそうです。
しかし、その2年後にディオールは急逝します。
サンローランは21歳という若さでディオールの後継者となりました。
サンローランの作品
その後ディオールの意志が脈々と受け継がれ、現在でもオートクチュールの世界に君臨しているのは、この11年のムッシュ ディオールの活動によるものが大きいようです。
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