書画家の婁正綱(ろうせいこう Lou Zhenggang)の作品を展示しているGallery Lに行ってきました。
なかなかの貴重な経験をしました。
写真をたくさん撮りましたので、3回に分けてアップいたします。
Gallery Lは丸亀製麺を経営するトリドールHDのCEO・粟田貴也氏のプライベートギャラリーです。
2024年の春に広尾の邸宅を改装してオープンしました。
Gallery Lの存在を美術手帖のサイトで知ったのですが、住所の詳細は非公開で、Gallery Lのホームページも見つけられなかったため、敷居がとても高く感じられ、行くことを1年近く躊躇っていました。
邸宅ギャラリーがどういう感じなのか見てみたい欲がますます強くなったので、意を決して、美術手帖に載っていたメールアドレス宛に問い合わせたのでした。
自分は過去に婁正綱の作品をアーティゾン美術館で見たことがあります。
気迫がすごく感じられる作品で、その絵の印象で作家はおそらく年配の男性だろうと、勝手に思い込んでいました。
ギャラリーに行って知ったのですが、作家はまさかの女性でした。50代の。
書を思わせるモノクロの作品。
作品の前に家具デザイナーのジョージ・ナカシマのベンチとチェアがあるというキメっキメの完成された空間です。
改装にはアーティゾン美術館も携わったそうです。
自分には波が唸りを上げているように見えます。
とてもかっこいい作品です。
これ、女性が描いているのかー。意外すぎて頭の切り替えができない。
壁の横幅と作品が寸分違わず一致しているので、マネージャーの方に聞いてみたところ、
壁のサイズに合わせて作品を裁断したとのことでした。
作品も緻密さを感じられますが、インテリアも緻密です。
ダイニングにはたくさん人が座れるようなテーブルがあり、キッチンもあります。
好きな作家の作品に囲まれてくつろいで飲食するって、最高の贅沢ですね。
リビングには大きな柱があり、なにやらサインがありました。
上のサインは、オークショニア、アートディーラー、キュレーターのSimon de Pury
下のサインは、ルーブル美術館のキュレーターでギメ美術館の館長のYannick Lintz
婁正綱は世界で注目されている作家だということがわかりました。
柱の反対側にもサインがありました。
俳優の役所広司さんのサインです。
知らなかったのですが、書画を描いて出品していたりするんですね。
<つづく>
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