菊池寛実記念 智美術館の「TOGEI IN THE PROGRESSIVE FORM 陶芸の進行形」を見に行ってきました。
冒頭の作品は、菊池ビエンナーレ第7回大賞作品の和田 的 Wada Akira 「表裏」
陰影を強調するために、釉薬がほどこされていない作品です。
白でマットの質感で、そして「対の美」というのが、自分は好きです。
対になっていることにより、さらに美が強調され、見ていて安心感が増し、目にうるさくないもの。
日常の生活では、自分はワイングラスやソルト&ペッパーなど、対でかっこいいなと思います。
和田 的 Wada Akira 白磁「ダイ/台」
こちらも鋭角的な陰影が強調されています。
高橋 朋子 Takahashi Tomoko 「月筺」
今回はこの方の作品に見惚れました。
磁器と金銀箔の組み合わせや、文様のデザインがステキです。個展があったら行きたい〜。
高橋 朋子 Takahashi Tomoko 「游ぐ月」
新里 明士 Nisato Akio 「光器」
こちらは中国の伝統技法をもちいた、器にドリルで無数の穴をあけ、釉薬をかけた作品です。
「光と空間」がテーマになっています。
超絶技巧ですね。
津金日人夢 Tsugane Hitomu 「水天彷彿」
岡田 泰 Okada Yashushi 淡青釉鉢
今回の企画展は、年齢が30代後半〜40代の中堅陶芸作家の作品が展示されていて、企画展のタイトルが「陶芸の進行形」となっていますが、素人の自分から見たところ、どれも完成形に見えました。
美術館の学芸員の厳しい目で審査され、通過してきた作品ですので、完成形に近いものではあるに違いありません。
菊池寛実記念 智美術館は陶芸に特化した私設美術館で、今回まだ成長過程にある若手の作品に焦点を当てたことに、日本の陶芸分野を底上げする、という気概を感じた次第です。
菊池寛実記念 智美術館
「TOGEI IN THE PROGRESSIVE FORM 陶芸の進行形」
2023.9.30 – 2023.11.26
東京都港区虎ノ門4-1-35
開館時間 11-18
月曜定休
1100円
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